ブロードチェック・ニューキノロン測定キット ver.2 Q&A

Q ブロードチェック・ニューキノロン測定キットってなんですか?
A 食品中に残留するニューキノロン系抗菌剤を、抗原抗体反応を用いて簡便に測定できるキットです。

Q ニューキノロン系抗菌剤ってなんですか?
A 人工的に合成された抗菌剤で、医療分野で広く使用されている抗菌剤の1種です。また、動物用医薬品としても使用され、各分野で広く使用されています。

Q 測定できる対象物はなんですか?
A この度弊社からお届けする測定キットは、当初ウナギ(蒲焼や白焼き、剥き身など)中に含まれるニューキノロン系抗菌剤を測定するために開発されました。ただし、この原理は汎用性が高く、他の食品にも応用が可能です。詳しくはお問い合わせください。

Q このキットはウナギ用と聞きましたが、他の食品は測れますか?
A はい。本キットの測定系はウナギ用に至適化していますが、本キットで使用している抗体は特異性及び汎用性が高く、ニューキノロン系抗菌剤を測定するのであれば他の食品(他の魚介類や畜産物など)でも測定可能です。エビやヒラメ、鳥肉などはすでに使用できることが確認されております。詳しくはお問い合わせください。

Q ブロードチェックとはどういう意味ですか?
A ニューキノロン系抗菌剤の仲間は多数存在しています。弊社の測定キットはその中の複数の抗菌剤を一度に測定が可能です。サルファ剤とは交叉反応はありません。詳しくはパンフレットをご参照ください。

Q 一度に測定できる数はいくつですか?
A 40サンプル(検体)です。キット中に96ウェル(穴)のプレートが1枚入っています。1サンプルを2ウェル使用して二重測定で測定します。

Q 測定は簡単なの?
A 本キットは間接競合反応ELISA法で測定します。基礎知識のある方、または適切な指導者のご指導のもとであればどなたでも使用可能です。

Q 食品分析では液体クロマト法(HPLC法)をよく聞くけど。。。
A はい。一般的に公的な機関や大手食品会社では分析に液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を使用しています。しかしながら、この方法は高価な装置類が必要で、また専門のオペレータを必要とします。さらに、1つのサンプルを測定するのに時間がかかり、一度に多数のサンプルを処理することが困難です。弊社の測定キットは同じ時間で多サンプルを測定することが可能です。

Q 公定法での分析が必要なんじゃないの?
A 一般的に公的機関における食品中の残留抗菌剤の分析には、公定法で定められている方法にのっとり高速液体クロマトグラフと質量分析計が使用されています。しかしながら、公定法では上記手法のみを定めているのではなく、「それと同等以上の性能を有する試験法により実施しても差し支えない」(食監発第0605002号等)となっています。弊社の測定キットはHPLC法と同等かそれ以上の感度が得られ、尚且つ一度に多数測定できるのでスクリーニングとして使用するには最適な測定系です。

Q どうやって測るの?
A サンプルの前処理は公定法に従ってください。前処理が済んだあとはキットに付属のマニュアルに従い測定を開始してください。
>>→前処理の簡易法を開発しました!!
>>前処理時間の大幅短縮が可能です。(詳細はお問い合わせください。)

Q これを使うとどんなことがわかるの?
A 本キットを用いて測定をする場合、最後に「抗体と固定化抗菌剤の複合体」に対する酵素活性を、発色剤を用いて発色させることにより判定します。このことにより、サンプル中に抗菌剤が残留していれば固定化抗菌剤と抗体が反応できないため発色はしません。逆に残留抗菌剤がなければ発色します。

Q 定量することは可能ですか?
A 本キットはELISA法を使用しておりますので、専用の装置(プレートリーダー)を用いて数値化ができます。また、標準品も付属しておりますので、スタンダードカーブとの対比により残留抗菌剤の定量が可能です。

Q 感度はどのくらいですか?
A 0.001ppm(1ppb)以下で、HPLC法より高感度です。サンプル量は50ul以下でも測定が可能です。

Q 時間はどのくらいかかるの?
A 一回の測定に1時間10分かかります。1時間強で40サンプルが測れるので、HPLC法に比べて遥かに迅速です。

Q このキットには有効期限はありますか?
A 本キットは抗体を使用しておりますため、有効期限がございます。本キットの有効期限は、製造後半年です。

Q 実際に見てみたいと思うのですが。
A 弊社では実際のキットを使用したデモンストレーションも可能です。日程等の調整が必要となりますので、詳細はお問い合わせください。


用語集

抗菌剤:

カビや細菌の発生・生育・増殖を抑制する化学物質。
広義では抗生物質と呼ばれるが、化学的に合成されたもので天然物質由来の抗生物質とは別に分類されている。
主に以下に挙げるような分類の薬がある。
1.ペニシリン系抗生物質
2.セフェム系抗生物質
3.マクロライド系抗生物質
4.テトラサイクリン系抗生物質
5.ホスホマイシン系抗生物質
6.アミノグリコシド系抗生物質
7.ニューキノロン系抗菌剤

抗原:

身体にとって異物となるもの。アレルギーを引き起こすもとになるので、アレルゲンともいう。

抗体:

免疫細胞が産生する抗原を認識する蛋白質。

抗原抗体反応:

抗原となる物質に抗体が反応して、特異的に結合すること。
例えば、人体に有害な異物(細菌やウィルスなど)が侵入した際に、抗体が結合して無毒化したり体外に排除しようとする。
アレルギーはその代表。

ELISA法:

Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay(酵素結合免疫吸着分析)の略。
EIA法 ( Enzyme Immune Assay:酵素抗体法)とも言われる。

液体クロマトグラフィー(HPLC):

High Performance Liquid Chromatographyの略。
化学物質、生体内物質の分離。定量に用いられている。

公定法:

国や公的機関により定められた化学分析法。
学会のレフェリーボードを通って公開された方法、標準化機関が制定した方法、行政が専門家による諮問委員会を設けて制定した方法などをさす。
食品分野では食品衛生法により各方法や基準値が設定されている。